BS時代劇・一路

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2015.09.15

BS時代劇・一路

 浅田次郎・原作の本格的時代劇「一路」が、NHKのBSプレミアムで放送されている。この物語は、父の不慮の死で参勤交代の御供頭を命じられた弱冠十九歳の小野寺一路が、父の残した「行軍録」の助けを借りながら、さまざまな苦難を乗り越え、雪の中山道を無事に江戸にたどり着くまでを、舞台を「夏」におき変えて仕上がっている。

 中央公論新社から上・下二巻で今春売り出され、50万部を突破したヒット作の全9話からなるテレビ・ドラマである。

 

初回の「期待」

  放送初回は「視聴接触人数」が34人、「録画人数」25人、「視聴満足度」が3.68と。BSの番組としては、そこそこの成績でスタートした。「視聴者の見ての感想」も、“原作に忠実なので満足”とか、“見応えがある”、“キャストもよい”と、「合格点」。とりわけ、“主人公・一路の頼りなさと和尚の器の大きさなど納得”というように、この本を読んだ読者の期待が見て取れる。

 

3話で「激減」

  しかし第3話「初めての試練」になると“時代考証は素晴らしい”との評価がある反面、“全体的に話の内容が暗い”、“可哀相な内容なので、チャンネルを変えた”とか、“ストーリーがよく判らなかった”など、途中から見始めた視聴者を引きつけるには、今ひとつインパクトに欠けているのか、「接触者数」は半分以下にまで激減。「録画数」、「満足度」ともに最低となっている(表1参照)。

 

5話以降「反転」

  しかし第5話の「涙の和田峠」、6話の「二人の殿様」では、それまで“うつけ”を演じていた殿様が“名君”に転じるところから話は急展開してゆくが、この放送回を境に「視聴満足度」が急上昇。「接触者数」も増加してきている。

 第7話以降は、参勤交代の一行が江戸に近づくにつれ、ますます「波乱」が予想される展開となる。

 果たして放送初回の視聴人数を越え、50人の大台を越えてゆくか? 興味は尽きない。

 

1:「一路」の放送回ごとの視聴推移



2:視聴者の感想