日本テレビ系の水曜ドラマ「過保護のカホコ」(22時)の視聴者満足度が高い数値をキープしている。1話から9話まで3・5~3・9台で推移しており、特にカホコを演じる高畑充希と同世代からやや上のM1、F1層(20~34歳)は4ポイント台と人気が衰えない。

 

 人気の要因の一つにカホコの成長を自分に重ね合わせている面が垣間見られる。何の苦労もなく、世間ずれすらしている大学生のカホコが人生体験を積み重ねることによって、自立心が芽生えるという線を中心に、家族それぞれが抱える問題に、画家志望の麦野との恋愛模様も相まって、20代の男女が感情移入しやすい展開になっている。「カホコの成長が楽しみ」(25歳女性)という声が多いのも、視聴者自身も過保護に育ってきた自分に思い当たるフシもあるようで、自分も同じように成長していければ…という願望があるのかもしれない。

 

 同時に親世代もカホコの成長を、娘の成長を見守るかのように視聴している姿が浮き彫りになっている。「カホコも随分ひとりで判断できるようになったものです」(66歳女性)、

「どんどん育っていくカホコを見ていると、幼児を見守るような気分になる。もはや、カホコがんばれと応援しながら見ている」(47歳女性)「過保護に育ち 脱皮していこうとしているカホコ。悩みながらでもさきに進んでいこうともがきながら 進んでいるようですね」(57歳女性)。ここまでくると心境は完全にカホコの母親だ。

 

 いつの間にかドラマに引き込まれ、自分をそこに投影し、当事者のような気分になることがある。特に試練に立ち向かう逆転劇のストーリーや主人公の成長物語にその傾向が強い。

「過保護のカホコ」もまさにそれ。家族はどうなるのか、恋人とは…、気になるテーマは多いが、最後はカホコが人間としてどう成長し、次の人生のステージを踏み出すのかが一番の注目の的。視聴率以上にハマった人にはハマったドラマである。