10月22日午後8時前からは各局がこぞって衆議院選挙特番をオンエアした。予想議席数の差は多少あれ、自民党の勝利という出口調査の結果はどこも変わりなく、どの局を選択しても良いのだが、これも予想通りとといっては何だがテレビ東京系の「池上彰の総選挙ライブ」が満足度で他局の特番を引き離した。

 

 池上彰ならハズレはない、という視聴者の印象の刷り込みが最大の勝因だろう。全体の満足度は3・57だが、女性は3・70と高満足度基準に達した。選挙に限らず、中東情勢やイギリスのEU離脱問題など、子供や若い女性にほとんど関心がない問題でも、池上氏の解説番組となると、テレビの前から動かなくなる。今回もその強みが発揮され、選挙区の騰落情報はすみの方に置いて、ひたすら企画勝負の展開だった。

 

 「毎回のことながら各候補者への厳しい質問には感心させられる。新企画の悪魔辞典も皮肉たっぷりで笑えた」(38歳男性)、「おもしろくて、チャンネルを変えることができなかった。すごい構成!!」(41歳女性)と視聴者の評価は上々。

 

 中でも池上氏と各議員との舌戦を視聴者は最大の楽しみにしており、今回も「池上さんが大物政治家達を相手にキレのある発言で苛立たせてみたりしている姿が凄く面白かった」(24歳女性)、「政治家と池上さんの話が面白かった。小泉(進次郎)さんとの話は見応えがあった」(32歳女性)。ショーアップしている面は多分にあるが、時に相手をいらだたせ、時に思わぬ本音を引き出すのはさすが。他局が “出禁”などのペナルティを恐れ、腰が引けている取材、質問しかないのを見るにつけ、攻めるテレ東、攻める池上が際立つ。

 

 政界からもラブコールは絶えない池上氏だが、このまま異端児のままで極めてほしい。次は若者の投票率アップの啓蒙活動にもひと役買ってほしいところだ。