11月26日にフジテレビで放映された「ニチファミ!中居正広のプロ野球 珍プレー好プレー大賞2017」は、毎年野球ファンがオフの楽しみにしている企画。17年シーズンのプレーを中心に、懐かしの80年代、90年代の珍プレーや迫力の乱闘シーンが、みのもんたの名調子に乗って次々と登場した。

 

 満足度は3・72。高満足度基準をクリアしたが、視聴者の声で目立ったのが「ウラ話が聞けて面白かった」というもの。当時は言えなかった、“時効”のなせるワザだが、当事者しか知らないウラ話は野球に限らず、いつも新鮮で驚きを伴うものが多い。

 

 珍プレー・好プレーとは話がズレるが、巨人の看板だった王と長嶋はよきライバルとして伝えられることも多いが、王さんが長嶋さんのある発言に「絶対許さない」と言って、バットを担いで殴りに行こうとしたとか、トレードされる選手が「飲み屋のツケを払ってきれいな体で移籍したいので、100万円ください」と球団に掛け合い、見事ゲットして借金をはらったなど、正式な球史にはまず出てこない、ウラ話を元選手なら1つや2つ誰でも持っている。ウラ話は聞いていて飽きない。人間と人間が本能むき出しでぶつかり合えば合うほど面白い。

 

 「野球は一人でもできる」「球が止まって見える」など、名選手の名言も多くは新聞記者の“美文名文”から生まれたものが多く、本人はそれらしきことを言ったがそのものズバリを言ったケースは少ない。だが、名言が出来上がるほど、選手が個性的な選手が多かった時代がかつてのプロ野球だった。

 

 最近はヒーローインタビューで、当たり障りのないコメントをする選手が多く、古くからの野球ファンには物足りなさを感じている人も多いはず。話をつくったり、盛ったりする必要は全くないが、印象に残るプレーとともに、印象に残るフレーズもファンサービスだ思うのだが。