2017年の大みそかは、毎年恒例の定番番組から知恵を絞りだした番組まで、一年をいい形で締めくくろうとした。

 

視聴者の満足度を見ると、主だった番組で高満足度基準の37を超えた番組は一つもなく、368を記録した「くりぃむvs林修!超クイズサバイバー2017」が最高で、民放では最高の視聴率だった「ガキの使い!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24!」が366だった。

大みそかの定番、NHK紅白歌合戦は339と一番低かった。「出演者がワーワーキャーキャーするだけ。受信料返せ」(64歳男性)「良かった部分もあったけど今回はNHKの感動の押し売りが少ししつこかった。安室奈美恵の出演にしてもYOSHIKIのドラム解禁にしても、良い演出なのにそういう点が透けて見える点が残念だった」(39歳女性)と厳しい意見が多かった。

 

番組側が狙った華やかさと、視聴者が見たかった面白さがかみ合わなかったといえる。自分の芸術作品ではなく、視聴者に楽しいひと時を届けるという視点。客観的にものを見る難しさがそこにはありそうだ。

 

同じ定番でも割と満足度が高かったのは「ゆく年くる年」。367は「超クイズサバイバー」に次いで2位だった。「除夜の鐘、清新な気持ちになれる」(73歳男性)、「毎年、見ています。騒がしい他番組より静かで日本のお正月を実感できる風景が好きです」(28歳女性)。老若男女、場所を問わず、映像を通して日本人が日本で生きていることを実感できるシーンがこれ。雪国の情景、新年に願いを込める風景を見ながら、自らを省みて、来年を思う。演出なんて最低限でいいんじゃないかと思わせる番組だ。

 

対照的なNHK2番組。昭和から続く大みそかの“風物詩”は、平成の次に来る時代にどう引き継がれていくのだろうか。