平昌冬季五輪が開幕した。日本勢のメダル獲得で徐々に盛り上がりを見せているが、開催国が創意工夫を凝らす開会式を視聴者はどう見ていたのだろうか。

 

 9日午後755分からNHK総合で生中継された開会式の平均視聴率は、スポーツ紙の報道などによると28.5%とゴールデン帯の放送というのもあって高視聴率をマーク。時差のため、深夜に生中継された前回14年ソチ五輪の13.7%を大きく上回り、資料が残る1972年札幌五輪以降、98年長野五輪の35.8%に次ぐ数字となった。

 

  開会式のハイライトとなる聖火の最終点火者は予想通り、フィギュアスケートの10年バンクーバー五輪女王のキム・ヨナ(27)が登場。南太平洋の島国トンガの旗手が厳しい寒さながら裸の上半身に油を塗った民族衣装で登場し、大歓声を浴びるなど、話題の多いオープニングだった。

 

 ただ、テレビウォッチャー(毎日2400人から回収)による満足度は3.22ぶ止まり。テレビウォッチャーが定める高満足度の基準3.70を大きく下回った。

同時に回収したアンケートを見ると「これから始まるんだな、という期待感もあったが、開会式のセレモニーが実に長くて、選手は大いに楽しみなのだろうが見ていて疲れてしまった」(44歳男性) 「確かに感動的な開会式だが、これほどまでに、演出する必要があるのかと思う。東京では、むしろ原点回帰で、お願いしたい」(65歳男性)という意見があった。

 

現代は、多くの事象が短時間で事が推移し、派手なものや、わざとらしい演出に冷ややかな目が向けられる時代である。メーンの入場行進はともかく、それ以外は簡略化し必要最低限の演出で良いというのは、現代人の気質として納得できる。だが、2020年の東京五輪、担当者の自己満足だけは避けたいものだ。