フィギュアスケートの世界選手権が米マサチューセッツ州ボストンで行われ、男子はショートプログラム(SP)首位だった羽生結弦(21=ANA)が、フリーで大逆転を許して銀メダルに終わり、女子も2季ぶりに出場した浅田真央(25=中京大)がフリーで134・43点をマークし、今季自己最高となる合計200・30点をはじきだしたが、ショートプログラム(SP)での9位がひびき、7位止まりとなった。

 

 視聴者満足度を見てみると、羽生がトップに立った男子SP(3月31日、フジテレビ、午後7時~同9時半)は4・00と高かったものの、まさかの逆転で2位になったフリー(4月2日、同)は3・47と急落。女子は浅田がSPから優勝の望めない順位でスタートしたこともあって3・28(4月1日、同)、フリーで浅田が巻き返すと3・55(4月3日、同 終了は9時54分)に上昇した。

 

 視聴者の反応は正直で、日本人選手、それも注目の羽生と浅田の成績次第で上下する満足度はある程度予想できるのだが、コメントを見ると単純に日本人選手を応援しているというより、フィギュアスケートそのものを楽しみにしている視聴者が多いことに気付かされる。

 

 それをうかがわせるのが外国人選手の活躍をきちんと評価している点である。「フェルナンデス選手が完璧な演技で感動した」(56歳男性)、「ロシア、アメリカの女子選手の、気迫と美しさが凄かった。見ごたえあった」(40歳女性)。もちろん、多くが日本人選手への残念コメントなのだが、優勝を逃したからといって感情的になるわけでなく、フィギュアスケートの美しさ、華麗さを楽しむ姿勢が感じられる発信が多かった。

 

 さらに今回のフジの放送で評価されたのは、テンポの良さ。「次々と演技が放送された点が良かった。過去の映像やインタビューなどを長々流すような間延びした内容でなくてよかった」(50歳女性)。ショーアップしようと局側が、いろいろ策を練るのは分かるが、視聴者はライブで演技の素晴らしさを堪能したいという思いが強いことを象徴しているコメントである。