プロ野球日本シリーズは日本ハムが4勝2敗で広島を下し、10年ぶりに日本一となった。勝負がついた第6戦は広島で行われ、テレビの生中継の視聴率は双方の地元である北海道、広島でともに50%を超えた。

 最終戦は8回に日本ハムがレアードの満塁本塁打などで一挙6点が入り、10―4と大差がついたが、どれも好ゲームばかりで両球団のファンだけでなく楽しめたという声が多く聞かれ、第6戦の満足度は3・71と高満足度基準をクリアした。

 野球中継だけでなく、最近のスポーツ中継ではアナウンサーが「しゃべりすぎ」とか「うるさい」などの批判が視聴者側から指摘されることが多い。チャンネルによっては場内音声のみという副音声を用意しているところもある。視聴者も場内の音や映像が訴える迫力に興味を抱いているようである。

 たとえば、音声では「試合も素晴らしかったが、広島ファンのマナーに感動した。栗山監督の優勝インタビューやMVP選手インタビューにも拍手を送る姿がすがすがしく印象的だった」(70歳男性)。映像の背景から聞こえる拍手に言葉はいらない。

 映像でもファンは臨場感を堪能した。「8回に中田が打席に入るとネクストバッターサークルに切り札の大谷を立たせ、力強く素振りをさせた場面(駆け引き)に、野球の醍醐味と面白さを改めて感じた」(67歳男性)。

 CSやBSで野球を試合開始から終了まで見られるようになり、ファンの目は非常に肥えている。アナウンサーが絶叫しなくても、状況は判断できる。テレビ局としてはショーアップのつもりだろうが、必要最低限の放送という勇気もこれからあっていいような気がする。