昨年の10月期ドラマは日テレ水10枠(「校閲ガール」)が一足早く最終回を迎えたが、今年1月期はその水10枠「東京タラレバ娘」が最も遅い最終回となり、先日22日で今期スタートドラマ全てが最終回を迎えた。

 開始当初の話題性で言えば、SMAP解散後(涙)どんな演技、作品になるのか?注目を集めた木村拓哉主演の「A LIFE」や、草彅剛主演の「嘘の戦争」が先行。

 開始後はツイッターなどSNSでの盛り上がりが顕著だった「カルテット」がリードしたような“雰囲気”だったが(あくまでも“雰囲気”、実数で比較できないので)、実際問題“満足度”という客観的データで見ると、いったいどのドラマが視聴者をより「楽しませた=高満足度」ドラマなのか?20時から23時15分放送の1月スタートドラマをまとめた。


〇「嘘の戦争」圧勝!…唯一の平均4オーバー、最終回満足度4.2は1月期ドラマ最高

 1月期ドラマで視聴者を最も満足させた作品は草彅剛主演の「嘘の戦争」で平均満足度4.03(5段階評価)。期中ドラマで唯一平均4オーバーの高数値(高満足度の基準が3.7以上)。初回から4.03と高く、2話以降3.9台とやや下降したが、最終回に向けて再浮上。最終回では最高の4.20を記録、これが1月スタートの全ドラマ中、単回集計で最高記録となった。

 高満足度に導いた要因は、草彅剛ドラマ=良いドラマ=良い演技が見られるという、視聴者のイメージと合致した、期待を裏切らないストーリーと、軽快すぎず重厚すぎない演出が功を奏し、視聴者の満足感を最大限に高めた。このドラマがもっと軽いタッチだったら視聴者の“いいもの観た感”を低くさせてしまっただろうし、重厚過ぎれば多くの視聴者をおいてきぼりにしたことだろう。その絶妙なバランスが満足度1位という結果へと導いた。


〇2位は「カルテット」…初回3.49から最大4.17まで急上昇!ジワジワ “ハマる”作品に

 平均満足度第2位は「カルテット」。初回は3.49とやや低調な滑り出しだったが、2話で3.67、3話3.84と徐々に上昇し、最終回前の第9話では4.17と同ドラマ最高値を記録した。初回こそ“わかりづらい”など、作品の雰囲気に溶け込めない視聴者が多かったが、回を追うにつれ“内容が深い”“脚本が素晴らしい”とジワジワとその世界観にハマる視聴者を増やした。

 とはいえ最終回満足度は思ったほど伸びず、最後まで観たけどやっぱり“ハマれなかった”という視聴者も少なからず。もう少し視聴者に寄り添った世界観であれば、もっと高満足度になったかも?と思ったり…。

 だがここまで作家性が強く、すべてを“わかりやすい”ドラマにしなくとも高満足度を得ることができる。一定の視聴者数と高満足度を初めて両立させたエポックメイキングな作品になったと言っていいだろう。

〇3位は「お母さん、娘をやめていいですか?」…“怖い”“重い”“異常”…なのに高満足

 第3位はNHKの金曜よる10時にひっそりと(失礼)放送されていた「お母さん、娘をやめていいですか?」。ひっそりと放送されていたので(失礼)、少しあらすじを言うと、このドラマは子(波留)離れ出来なさすぎる母(斉藤由貴)の暴走劇(雑!)。自分のテリトリーの中で子供が行動していないと気が気じゃない斉藤ママが、視聴者には“怖い”“重い”“異常”なのに、“斉藤由貴の名演が凄い!”と視聴者大絶賛で満足度3位という高位置に付けた。

 暴走する斉藤ママの熱演に隠れがちだったけれど、親離れしたいけどできない、しようとするけど全然できない、してるつもりなのに全くそう見えないという、絶妙なマザコン具合を見事に演じた波瑠も称賛レベル。

 もちろん、ただのモンスタードラマにだけに仕立てなかったリアリティあふれる脚本も素晴らしかったんだけども。

下記記事に続く…

〇1月期ドラマ満足度ランキング発表②…女性・男性ともに草なぎ剛「嘘の戦争」、“伸び幅”は松坂桃李「視覚探偵 日暮旅人」

http://tv-watcher.jp/news_article/741


テレビドラマファンの方は是非こちらも…

テレビドラマオタクが作った満足度付き脚本家/作品一覧です

〇発表!満足度付き脚本家一覧

https://tv-watcher.jp/soliloquy_article/30