プロ野球が開幕した。最近はCSやBSでの放送がすっかり定着した試合中継だが、開幕シリーズとあって日本テレビでは巨人戦を地上波で流した。

 開幕戦は試合終了まで放映し、巨人が快勝。満足度は3・67。「いよいよ、開幕です。これから10月まで、野球漬けです(73歳男性)、「いよいよプロ野球が開幕。これから毎日が楽しみ。巨人も順調に勝ち優勝に向けて頑張れ!」(70歳男性)と、ジャイアンツファン、特に栄光9連覇や王・長嶋の全盛期を知っている高齢者を中心に地上波プロ野球中継は好評だ。

 翌4月1日は満足度3・68。巨人が連勝、しかも阿部の逆転サヨナラ本塁打とたまらない勝利だったが、満足度はほぼ一緒。「最後まで放送してほしかった」(67歳男性)の意見に代表されるように、最後のハイライトの場面を迎える直前で地上波の中継は終了。BS放送に切り替えた視聴者も多く、阿部の劇弾を見ることもできたが、ことのほか年配の野球ファンにとっては地上波での中継を楽しみにしている人が多く、数少ない地上波での放送の時はせめて最後まで、という願いが強いことがうかがえる。

 プロ野球の観客動員は増加傾向にある。しかし、それは同じ人が何回もリピーターとして球場に足を運んでいるケースが多いという。入場料も一部の席を除けば、それなりの額で決して気軽に野球観戦という金額帯ではない。CS放送はすべての試合がゲームセットまで見られるが、これも無料ではない。すでに現役を退いている人や年金生活をしている人にとって、スタジアムへ行くこともCS放送を契約することも、決して低い壁ではないようだ。

 かつて視聴率を稼ぎ、CMスポンサーもバンバン付いた野球中継だが、それも今は昔の話。他の番組の編成が大きくずれることを嫌うテレビ局は、地上波中継をしなくなった。今後も増加傾向に転じる可能性は低いが、中継をやるなら最後まで、という心意気を見たい。長年野球を愛しているファンや野球の醍醐味を知ってほしい子供たちのためにも。