昨年大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)を代表に、最近は“ラブコメ”ブームの傾向だ。一時期は絶滅の危機に瀕していたラブコメ含むラブストーリーだったが、今年に入り1月期は「東京タラレバ娘」(日本テレビ)や、「突然ですが、明日結婚します」(フジテレビ)、今期も「ボク、運命の人です。」、「恋がヘタでも生きてます」(いずれも日本テレビ)など、ラブコメが活況している。そんな中、ラブコメの“コメディ部分”に特化し、視聴者を“大笑い”させているのが「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ、毎週木曜よる10時)だ。

 

 今作は桐谷美玲、水川あさみ、ブルゾンちえみ演じる女子力低めの女の子が、ストールや帽子のコーデ術、クラッチバッグの持ち方、正しいヘアケア方法など、毎回登場する“ビューティー研究”によって徐々に女子力を高めていくというHOW TO型ラブコメディ。このドラマがこれまでのラブコメと違う部分は、振り切った笑いのシーンにある。毎回お決まりの白目で失神してしまうシーンや、好きになってしまう相手を人体模型に脳内変換しそれを実写してみたり、髪の編みこみに失敗しボサボサ頭になったヒロインを落ち武者にしたりと映像遊びが満載。これまでのラブコメディにあった“クスッ”という笑いではなく、爆笑を狙ったコメディーシーンが特徴だ。

 

 データニュース社が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」によると、スタート時は「ホントは3人とも可愛いのに…(50歳女性)」、「マンガチック(53歳女性)」など批判的な意見も多かったのだが、回を追うごとに変化。「大笑いできる(52歳女性)」、「毎回笑いを提供してくれる新しいタイプのドラマ(58歳女性)」、「笑えるシーンがたくさんであっという間(34歳女性)」など、このドラマにとって“笑い”は欠かせないものになっている。また桐谷演じる主人公の恋とギャグシーンの奮闘ぶりには「抱きしめてあげたくなる(52歳女性)」、「頑張っている姿が好感もてるし応援したくなる(33歳女性)」など共感する視聴者も増えてきており、初回満足度は3・16だったが、先日の第5回では3・63に上昇し高満足度の基準3・7に迫った。最も満足度の高い視聴層はM1(20歳~34歳男性)の4・25(第5話の満足度)で、「男が見ても笑えるし、参考になる(26歳男性)」など、意外な視聴者層も巻き込んでいる。

 

 またドラマ初出演のブルゾンちえみも話題だが、水川あさみのコメディエンヌぶりにも注目で「水川あさみさんがハジけてる(44歳女性)」、「水川あさみさん、めっちゃ笑った(29歳女性)」など、彼女が笑いのシーンでいい味を出している。

 これだけ“笑い”に特化したラブコメも珍しい。流行中のラブコメに新風を巻き起こしそうな作品だ。