フジテレビが20、21日に放送した「ボクシングフェス2017  SUPER 2DAYS」。ボクシングに限らず、スポーツ中継は贔屓(ひいき)の選手、チームの勝敗が満足度に大きく反映することがあらためて認識された結果となった。

 

 20日はロンドン五輪金メダリスト・村田諒太が登場。スポーツ紙などの報道によると、平均17・8%。今年の同局では映画「アナと雪の女王」「世界フィギュア」に次ぐ3位の数字で、瞬間最高視聴率は判定が出た午後9時18分の23・2%を記録。かつて40%前後の数字を誇っていたボクシング中継からすれば隔世の感はあるが、それでも20%を超える数字はなかなかお目にかかれない。村田は特に女性ファンが多いことから、女性が視聴率を押し上げたと関係者は分析している。

 

 視聴率という点では苦戦しているフジにとっては“当たり”となったが、肝心の村田が不可解な1―2の判定負けを喫したことで、視聴者満足度は3・20。女性の満足度は3・08と高満足度には遠い結果となった。

 

 「試合内容は良かった」「素晴らしい試合」とタイトルマッチそのものを堪能した人は多かったが、結果については「村田の判定がどうしても納得がいかない。一度はダウンを奪っていたし手数は若干少なかったかもしれないが、全体的には村田の方が有利に試合を進めていたと思う」(44歳女性)。「防戦一方でダウンまで取られた選手が優勝するなんて、ど素人が見てもおかしい。審判は、袖の下でも もらってんじゃないのか?」(34歳男性)と、疑惑の判定に不満続出。プロ野球などでも判定でもめると、ファンはヒートアップし、盛り上がるものだが、それが応援しているチームが不利になると話は別。今回も村田の敗戦に納得いかない視聴者が多く、試合内容とのギャップが満足度を低くした。

 

 翌21日の2日目の満足度は3・89と跳ね上がったが、勝った井上尚弥の試合の平均視聴率は9・7%。視聴率はそれほどでなくても見た人が納得すればスポーツ中継の満足度は高くなる。結果で判断、というのがスポーツ中継の満足度の傾向と言える。