土曜よる8時、フジテレビにて放送されているバラエティ「めちゃ2イケてるッ!」の6月10日に放送された企画は、『芸能人遅刻総選挙』という新しい企画であった。

 

『芸能人遅刻総選挙』とは、遅刻が常態化している16人の芸能人に、入り時間を朝9時と告げ、どのくらい遅れるかを競った企画である。

 

芸能人の世間とはかけ離れた時間間隔を顕にするという、秀逸な企画内容であったが、テレビウォッチャー(毎日2400人から回収)の調査によると、接触数94・満足度3.18・録画数38と低満足度を記録してしまった。

 

低満足度に至ったものの、遅刻をテーマにした企画自体は新しく、面白いものであった。テレビウォッチャーのアンケートでも「企画が面白かった」(35歳男性)「芸能人の遅刻常習者を選抜してその人達に仕掛けをして誰がトップになるかを競う番組で面白かったです、遅刻をする人がいるんで驚きました」(63歳女性)と企画には好評の意見が多く見られた。

 

では、何故低満足度になってしまったのか。

 

ひとつは、ヤラセなしのドッキリだからこそ生じてしまった意外な展開が関係しているだろう。

『芸能人遅刻総選挙』の1位に輝いた、つまり最も遅く現場に現れたのは、新道辰巳(馬鹿よ貴方は)という若手芸人だったのだ。

今回エントリーされた16人の芸能人の中でも、知名度の低い芸人が1位になってしまったことは、番組にとっても誤算だったはずだ。

 

また、今回の企画が秀逸だった割には低満足度に至ってしまった大きな原因は、遅刻に対する感覚が世間とはかけ離れた過ぎており、遅れてきた芸能人に悪びれた態度が無かったことが原因だろう。

今回の企画で高満足度を付けたアンケートをみてみると「徳光親子や加藤さりの堂々とした態度等、見ていて気持ち良かった」(39歳男性)「遅刻の世界面白い自分は無遅刻だからその性格学びたいです」(75歳女性)と奔放な性格を面白いと感じられる人が多かったようだ。

 

反して低満足度を提示した人の意見をみてみると「二時間遅刻とか、仕事舐めてるの?と思わずにいられなかった」(44歳女性)「遅刻をするタレント達の身勝手な言い訳には、本当に呆れるし腹立たしいし、決してそういう人達のファンにはなることは無いと感じた。彼らは猛省し改めるべき」(66歳女性)と真面目な人ほど、いい加減な芸能人たちに腹立たしさを感じたようだ。

年齢層別の満足度をみると、F3層(50歳以上女性)満足度3.00・M3層(50歳以上男性)満足度2.79と、男女ともに50歳以上の層が最も低い満足度を提示している。

 

今回は、時間にルーズな芸能人に焦点を当てて、それがまかり通っているということを世に知らしめてしまった。企画は秀逸だっただけに、着地点を間違えてしまった今回の放送はとても残念であった。

 

しかしF1層(20歳~34歳女性)満足度は3.77と高満足度を記録している。この満足度を全世代に広げることができれば、満足度の復調にも繋がっていくことだろう。