南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された部隊の日報を巡る問題の責任を取るという形で、首相官邸で安倍晋三首相に辞表を提出、受理されたことがわかった。


 今まで稲田防衛相を擁護してきた安部首相も、「稲田氏の意思を尊重し、辞表を受理した。閣僚が辞任することになったことについて、国民の皆さまに心からおわび申し上げたい」と陳謝し、以前から稲田防衛相を評価している安部首相の“人を見る目のなさ”がうかがえた。

 

 そもそも「なんでこんなに稲田防衛相って問題になっているの~?」というと、日報問題の件で陸自内では「廃棄した」と説明していた日報の電子データが発見され、陸自は今年2017年2月13日に稲田氏に報告。

 同月15日に黒江哲郎事務次官、岡部俊哉陸上幕僚長ら幹部が協議した際にも電子データの存在に言及があったことが判明。だが、稲田防衛相は国会答弁で「報告を受けて了承するとか、隠蔽(いんぺい)を了承することはなかった」と一貫して関与を否定した。極めつけには記者会見でも「報告を受けたという認識は今でもない」と語り、その“発言の矛盾さ、自覚のなさ”が問題となっているからである。

 

 

 稲田防衛相を取り上げた「ひるおび!」(TBS)についての意見を見てみると、「稲田大臣の去就についての意見が、それぞれ納得出来た。やっと今朝辞任が決まったのですね。スピード出世で天狗になっていた面もあるのでは。」(64歳女性)、「稲田さんで騒いでいたら、蓮舫さんもやめるという報道。政治の裏は分からない。」(62歳女性)、「稲田さんに関わらず最近のニュースがとても失望させるものが多く、今日もがっかりしました。明るいニュースがほしいです。」(76歳女性)など、「テレビウォッチャー」に寄せられた中に、ポジティブな意見はあまり寄せられていないことがわかる。

 

 大体、一度ついてしまうともう後には戻れないのが“嘘”というもの。誰かのためを思って最後まで突き通す嘘や、なにかのはずみでついてしまった嘘。それくらいの経験は誰にだってあるだろう。

 しかし、このような大規模な問題に発展するとなると突き通すのは善ではない。国のトップに立つ人間であるならばもっと自分に厳しく、素直になってもらいたいと感じる。本来、政治というものは日本の未来を明るくするためにあるものなのだから。


 

テレビウォッチャー研究員助手 田島春