“音楽が聞きたくてドラマ観る!”…サントラから見る今期ドラマ

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2016.02.14

“音楽が聞きたくてドラマ観る!”…サントラから見る今期ドラマ

 僕が初めてドラマのサウンドトラックを買ったのは「きらきらひかる」(1998年フジテレビ)で、多分中2くらいだったと思います。ド田舎だったのでどこのショップにもおいてなく、当時アマゾンとかネット通販が盛んな時ではなかったので、おそらくどっかで取り寄せたんでしょう、その辺の詳細は全然覚えていないし誰も興味ないかと思いますが、「きらきらひかる」はノベライズ本も買って、中身がシナリオではないということと、脚本家本人が小説化してるわけではない(本人が小説化したのもありますが…)ということ、僕が大好きだったドラマのエピソードが収録されていない(第7話の松下由樹ゲストの回)ことなど、ドラマ関連グッズの諸事情はすべて「きらきらひかる」から学びました。で、「きらきらひかる」の音楽を手掛けた吉俣良先生は後に「Dr.コトー診療所」(2003年フジ)や、大河ドラマ「篤姫」(2008年NHK)など、サントラ界の大家となり、数年前偶然遭遇した花火大会と吉俣先生の音楽コラボ花火で「きらきらひかる」の一曲が流れたときは涙を流して感動しました。

 

○今期はダントツ「家族ノカタチ」

 僕のドラマ人生20年くらいで唯一、内容のおもしろさではなくサントラだけが聞きたくて見たドラマがあります。それは1999年の小泉今日子主演「恋愛結婚の法則(ルール)」(フジ)。ドラマのサウンドトラックは劇中に流れるためだけの音楽なので、メインテーマ以外は聞きどころがないし音楽CDとしては全然面白くないんですが、奥本亮先生が手掛けたこのサントラは最初から最後まで流れがしっかりと考えられた素晴らしいサントラなので必聴です。

□恋愛結婚の法則(ルール)|サウンドトラック|Amazon.co.jp

  その「恋愛結婚の法則(ルール)」以来のサントラ目当てドラマが「家族ノカタチ」。英詞の軽快なボーカル曲は、“ロンバケ”を彷彿とさせるおしゃれトレンディ(ロンバケも英詞のおしゃれサントラなのです)。このサントラを手掛ける大間々昴先生は14年の「ディア・シスター」(フジ)でも同タッチのサウンドで大間々先生の雰囲気ぷんぷんなのですが、その時は何も惹かれなかったのに今回とてつもなく惹かれるのは、トレンディなサウンドをホームドラマで採用しているからでしょう。

 主演の香取慎吾と上野樹里が付かず離れずのラブコメ要素もありますが、ホームドラマでこのおしゃれ感はTBSだからこそです。ホームドラマの金字塔「岸辺のアルバム」(77年TBS)が、主題歌ジャニス・イアンの「ウィル・ユー・ダンス」だったように、ホームドラマに一見合わない音楽を掛け合わせることこそがTBSホームドラマだなと思うのです。話がでかくなりましたが、とにかく恋愛ドラマにおしゃれサントラは当然でも、ホームドラマでのおしゃれサントラは新鮮で、引き立ちます。

 

○その他、今期サントラ(もドラマ)おすすめ

◎「この恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ)得田真裕

 今回の切なめのサントラもおすすめですが、得田先生といえば昨年2クールというあっという間に終了した金曜8時のフジドラマ枠「天誅」。かっこよすぎて即ダウンロードしました。(結局「天誅」のススメに…)

□天誅|サウンドトラック|Amazon.co.jp


 ◎「ちかえもん」(NHK)宮川彬良

 良いドラマ=良い音楽。あのNHK教育の「クインテット」の宮川彬良先生が手掛けるサウンドトラックは愉快で、聞いてるだけで楽しくなります。

□ちかえもん|サウンドトラック|Amazon.co.jp 


◎「撃てない警官」(WOWOW)大友良英

 あの「あまちゃん」を手掛けた大友先生は、その後の「あすなろ三三七拍子」(14年フジ)のような明るくせつない音楽もいいのですが、昨年の「64(ロクヨン)」(NHK)の時のような狂気の音楽もカッコよくって、「撃てない警官」もそれ系のカッコよさです。

 

□撃てない警官|公式ページ(※サントラのページがなく…発売しないのかな?)