“逃げ恥”恋ダンスでタイトルバック復権なるか!?

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2016.11.01

“逃げ恥”恋ダンスでタイトルバック復権なるか!?

 個人的に数年前から危惧している、“タイトルバック絶滅問題”。

 

 タイトルバックに関する諸々は言いたいことがありすぎて、いますぐにはまとめられないし、超大作になりそうなので、詳細はここでは置いとくとして、今期は「逃げ恥」の“恋ダンス”によって、ドラマ界が改めてタイトルバックの重要性を見つめ直す良いクールとなりました…よね?

 

 個人的に「逃げ恥」については、エンディングよりも、オープニングタイトルがダサいので、そっちのクオリティーさえ良ければもっとドラマのパッケージングとしても名作になったと思うし、そもそもPVの延長で作ったようなタイトルバックが好きじゃないので(エンディングダンスなど諸々似てた「最高の離婚」もしかり)、ドラマの世界観にあった映像をオリジナルで作ってほしい、っていうか金かけてほしい…

 あの頃(globeの「Wanderin’ Destiny」が主題歌だった「青い鳥」(97年)とか、スピッツの「遥か」が主題歌だった「LOVE STORY」(01年)とか、マイフェイバリットタイトルバックのひとつです)、タイトルバックを作らせたら右に出るものはいなかった天下のTBSなんだから、ちゃんとお金をかけて作って欲しかった…とは思わなくないですが…。

 そもそも出演者やスタッフのクレジットをエンディングの映像に重ねるタイプが主流になってしまい、タイトルバックそのものが絶滅しかけている今、そんな贅沢は言っていられません。これを機に、どうかタイトルバック復活を願うばかりです。ドラマは主題歌とセットで視聴意欲を盛り上げるのです。ドラマの世界観をイメージしたタイトルバックで聞く主題歌と、映像の後ろで流れる主題歌と、って絶対前者の方が耳に残るし、主題歌も売れるし、そうすれば相乗効果だし、絶対タイトルバックは復活すべきです。

 

…とかいいつつ、前期今期のタイトルバック問題3つについてもの申す!

 

①前期「仰げば尊し」のオープニング…主演の寺尾聡が指揮棒を振り、都会のビル群を切り開きながらタイトルが登場する、あれ、どういう意味?

 ドラマのモチーフである吹奏楽(=指揮棒)で、地方大会(田舎)から、全国大会(都会)へと切り開いていくイメージを表現していたと思うんですが…そうは言っても、舞台は確か横浜だったはず、田舎じゃない。

 百歩譲って舞台が横浜じゃなく、映像の雰囲気的に片田舎風だったので、田舎だったとしても、あのドラマ、吹奏楽で絆を深めていく…そんなドラマだったと思うので、吹奏楽で全国狙うぜ☆的な、あのイメージ映像は合ってないと思うし、そもそもその暗喩が遠すぎて、難解すぎて、意味不明さを助長してました。あの意味わかる人、是非教えてください。

 

②今期「地味にスゴイ!」のオープニング…イラスト化されたキャラクターたち全員が、最終的に後ろ姿になって首をふる、あれ、どういうこと?

 上記「仰げば尊し」のそれは、なんとなくこうなんじゃないか?という答えが見えますが、これに関しては、何回見ても意味不明。

 そもそも、なぜ主題歌がユーミンの「12月の雨」なのか(しかもカバー)、曲調や歌詞などから鑑みても謎は解けませんが、ドラマ主題歌なんて事務所関係のバーターや、誰かのプロモーションの一環(今回はユーミンの新アルバムリリースなので、その変化球PR?)が絡んでるのは百も承知なので、その辺ツッコミませんが(こういうバーター的なものから、「女王の教室」のような、超大技で素敵タイトルバックが生まれたりするのだから馬鹿にできません)、登場人物たちの紹介も兼ねるはずのタイトルバックにおいて、なぜ最後、後ろ向き??しかも、なぜ首を振る???意味が分からな過ぎて本編に集中できません。誰かわかる方、こっちを優先的に教えてください。

 

③今期「砂の塔」…せっかくのイエモン書き下ろし主題歌なのに、なぜ映像化しないの?

 このドラマはタイトルバックがないので、タイトルバックに関する話じゃないんですが…せっかくイエモンに「砂の塔」なる同名タイトルの主題歌を作ってもらい、“黄色いカーネーション”というドラマ中のキーワードを歌詞にまで入れてもらって、近年まれにみる“ドラマ主題歌”だというのに、なぜこれ用のタイトルバックを作らない?

 同じく犯人捜し系サスペンスの名作「眠れる森」(98年)は、竹内まりやが歌う主題歌の歌詞に物語のヒントが隠されており、それに合わせてタイトルバックも物語の行く末が暗示されていた…という、ニクい演出があったというのに、本当にもったいない。

 こないだの第3話はラストに主題歌が流れたと思ったら、ことあるごとに曲をぶった切っちゃって、ドラマを盛り上げる演出として活用できていない、っていうか大事に扱っていない感じが非常に残念だった。

 

 その他、前期「営業部長 吉良奈津子」のメイン演出、河毛監督は、タイトルバックが絶滅しかけてたどんな時だって(「極悪がんぼ」だって)素敵なタイトルバックを作っていたのに、なぜ、どうして「営業部長~」はあんなオープニングだけ(タイトルバックなし)だったのか?

 今期「カインとアベル」も、第1話にあんなきれいなタイトルバック(エンドで)を見せたのに、第2話、第3話とどうしてカットするのか。

 これは余談ですが、今期「IQ246」は、冒頭にタイトルを持ってこないで、毎回、裕二の異常なキャラクター具合を見せてからタイトルに入った方が物語的にも、音楽的にも映えると思う。

 

 文句ばっかりになりましたが、どうせ視聴率とれないんだから(失礼)、タイトルバックで視聴者を逃がさないという、“毎分視聴率至上主義的”なつくりじゃなくて、ドラマの世界観を表現できるタイトルバックをちゃんとつくって、流してほしい…。

 朝ドラだって、大河だって、今期「ドクターX」だって、ちゃんとタイトルバックがあって、数字とれてるじゃないですか!!!