視聴率4%の衝撃…あの日フジテレビで何が起こったのか!?

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2016.11.08

視聴率4%の衝撃…あの日フジテレビで何が起こったのか!?

 

 先週、「ドクターX」第4話が21.3%という高視聴率をとったその裏で、フジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげした」が4.6%、続いて10時から放送の「Chef~三ツ星の給食~」が4.9%と衝撃的な視聴率をたたき出しました。いくらフジテレビが弱体化しているとはいえ、この2時間2番組4%は衝撃。

 研究員はこの日、文化の日で休日だったこともあり、久しぶりに「アンビリバボー」「みなさん」「chef」「アウトデラックス」「ユアタイム」とぶっ続けでフジテレビを堪能し、どれも面白かっただけに、なぜ?という疑問でいっぱいになりました。

 視聴率が“面白さ”のものさしでないことは重々承知ですが、いくらなんでも、よんぱーって…。

 これまで黙っていましたが、私、テレビウォッチャーの研究員ではありますが、中学高校時代、ビデオリサーチさんの視聴率ランキングをスクラップし、気になる部分を蛍光ペンでマーキングしてた男です。

 あの時代は“スマスマ”が20%切るなんて前代未聞で、視聴率トップ30圏内が18%以上の群雄割拠だった時代を知る、生まれながらの視聴率至上主義男(?)です。

 だから、このかつてないほどの低視聴率には衝撃だし、気にしなきゃいいのに気にするわけです!

 っということで、あの日、フジテレビに何が起こったのか、勝手に検証してみます。

 

○「VS嵐」以降の流れが長尺番組で封鎖、「ドクターX」はデフォ

 あの日、「VS嵐」だけは10%台キープと孤軍奮闘。しかしその後8時以降が、日テレ「ぐるナイ3時間SP」(19時56分~)、TBS「モニタリング(2時間)」(19時56分~)と超強力番組がフジテレビへの番組流入を封鎖します。

 長尺のバラエティほど録画視聴するのに鬱陶しいものはありません(個人的見解がかなり入ってます)、おそらくフジは録画に回され、他をリアルタイムで観たのでしょう。

 ここからは本家(?)、テレビウォッチャーのデータを参照していきましょう。録画数は「ぐるナイ」「モニタリング」それぞれ、35人(前回比-35人)、37人(前週比-2人)とそれぞれ前回(週)比ダウン、リアルタイム視聴に切り替えた人が多い印象。一方その裏、「みなさんのおかげでした」の録画数は30人(前回比-7人)、とこちらも前回比減、こちらの録画数が増えていればなんとなく辻褄が合うような気がしましたが、こっちも減…ちょっと分析めいたことをしようとして失敗しました。そう簡単ではないようです。失礼しました。

 とにかく録画云々は関係ないようで、確実に言えることは、「ドクターX」は裏に何があろうと「ドクターX」になったらチャンネルを切り替え、その他の強力布陣がフジテレビへの流入を阻止したのでしょう。

 

○満足度は4分の1じゃない!

 この日「とんねるずのみなさんのおかげでした」で放送されたのは、とんねるずがサプライズで一般宅へ訪問するという“とんねるずは突然に”。この企画、他回と比較してかなり満足度が高い。9月29日に放送された同企画の拡大版「突然に2時間SP」も満足度3.76(5段階評価)で、同番組の7月期平均3.52を大きく上回り、高満足度の基準3・7もクリア。そしてこの日の放送も満足度3・80と高数値、視聴者から「とんねるずが訪問した家の人が本当に嬉しそうで、見ていて気持ち良かった(29歳女性)」とあるように、ノリさんが人ん家の壁に“ペレ”といたずら書きするのを、幸せそうに見つめるファンの方々を見るとこっちも幸せな気持ちになる。

 裏「ドクターX」第4話の満足度は4.01と、満足度比較でも負けてはいるが、評価が厳しいバラエティで3・8以上はかなりの高数値。少なくとも満足度では引けを取らないといっていいでしょう。

 

○「Chef~三ツ星の給食~」は給食なのに“屋台”というカオス展開で満足度最高

 一方10時からの「Chef」はタイトルにもあるように給食センターの物語…と思いきや、第4話では屋台を開く、しかも給食も兼務するというカオス展開。

 第1話からこのドラマはどこに行きたいのかイマイチつかめなかったけれど、やっとわかってきた。タイトルやあらすじから受ける印象として、一流シェフが給食センターの人たちに触発されながら新たな給食をつくる、そんなドラマだと思っていたけれど、その逆でした。このドラマは給食センターの人たちが、一流シェフに触発されて成長するそんなドラマだったのです。

 主人公が成長していくのがドラマの基本で、給食センターの人たちが疑いもなく真面目に堅実に働いているってのは思い込みなのです。主人公が成長しないドラマはいくらだってあるし、給食センターの人が全員マジメなんて偏見(?)なのです。

 当初なぜ?と思った食中毒事件をでっち上げられてもめげずに料理したり、自分の思い通りの料理をつくりたいがために屋台をだしたりと、それはバイタリティーあふれる主人公を表すための振りでしかなくて、本番はここから。これまでどんなドラマ?と疑問に思っていた視聴者も、ようやく安心して、いつもの天海祐希の“痛快”を楽しんでいいのです。満足度は初回から3.39→3.38→3.59→3.70と第4話で最高。しかも第4回は初回から視聴者数をたった5人しか減らしておらず、ファン層だけが残ったというより、みんなわかってきたからこその高満足度達成ということでしょう。

 こちらも満足度は決して「ドクターX」の1/4ではないのです。

 

 視聴率はよんぱーでしたが、いずれも観た人たちの満足度は高い。それはつまり、録画視聴をした人にとっても満足度が高くなる傾向にあるということです。決して、視聴率よんぱーという部分だけに踊らされず、番組は中身=質を追求していきたいですね。(最も視聴率ばかり気にするのは自分なわけですが…)