脚本家は誰が決めるのか?

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2016.11.11

脚本家は誰が決めるのか?


 最近、脚本家は局側が選定するんじゃなくて、事務所側が選定するんじゃないかって思っています。

 例えば今期「逃げ恥」の野木亜希子先生は、元はフジテレビヤングシナリオコンクールの出身ですが、「空飛ぶ広報室」、「重版出来!」(共にTBS)や、TBS系映画「図書館戦争」など、TBS関連作品が多いけれど、「逃げ恥」「空飛ぶ」同様ガッキー主演だった、「掟上今日子の備忘録」(日テレ)も手掛けており、ドラマの根幹にかかわる“脚本”という部分から、局サイドではなくガッキーサイドからの要請が大いにあるのでは…と。(噂では「重版出来!」の主演はガッキーと同じ事務所「レプロ」の能年ちゃんが主演の予定だったとも…)

 その他、今期4月期の大野智主演「世界一難しい恋」(日テレ)を手掛けた金子茂樹先生は、10年の嵐主演のSPドラマ「最後の約束」や、同じくジャニーズでいったら山下智久主演「プロポーズ大作戦」、「SUMMER NUDE」(いずれもフジ)と、この方もフジテレビヤングシナリオコンクール発でありながら、局の垣根を越えられるというのは、事務所側の意向もかなりあるのでは?と思ったのです。

 

 っとここへきて、次期ドラマ木村拓哉主演のTBS日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」が本日発表になりました。ここで発表された脚本家が橋部敦子先生。

 代表作は草彅剛の「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」、三浦春馬主演の「僕のいた時間」(いずれもフジ)などの“僕シリーズ。

 ドラマを知っている方ならお分かりでしょう。丁寧な筆致のヒューマンドラマを得意とする方です。個人的には「スタアの恋」が一番好きで、メインライターの中園ミホ先生が書かれた回より、橋部先生が書かれた回の方が珠玉の出来だと思います。

 また、橋部先生は「救命病棟24時」第1期や、「ナースのお仕事」(共にフジ)第3期の一部も手掛けてはいますが、11年の「ブルドクター」(日テレ)や、今年1月期「フラジャイル」(フジ)と、キャラクター勝負の医療ものは苦手なんじゃないかな?と思うので、今作はヒューマン寄りだったらいいな…と願っています。

 

 っとそんなことより橋部先生は、先の“僕シリーズ”の他、二宮和也主演「フリーター、家を買う。」(フジ)、生田斗真主演「遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜」(フジ)、24時間テレビ内SPドラマで大野智主演「今日の日はさようなら」(日テレ)、今年のお正月SPドラマで二宮和也主演「坊っちゃん」(フジ)など、こちらも局の垣根を越えた事務所御用達の脚本家なわけですが、SMAP派と非SMAP派のジャニーズグループは絡ませないという、ジャニーズの“派閥問題”がウワサされているのに、これらのラインナップや、来年1月は(信じたくはないけれど)SMAP解散後初のキムタクドラマで、キムタクと分裂しただのなんだの言われている草彅くんの“僕シリーズ”を代表作にもつ橋部先生を使うって、少なくともジャニーズ内でのドラマプロジェクトチーム(あるのか?)や、マネージャー間での派閥はなく、信頼のおける脚本家に任せるってのは変わらないんだな…と。そういえば来期の草彅剛主演「嘘の戦争」の脚本・後藤法子先生も今年1月期の香取慎吾主演「家族ノカタチ」も担当してて…

 

 っと(最近衰えがちな)研究員のドラマデータベース上ではレプロとジャニーズしか思いつきませんでしたが、結局何が言いたかったのかというと、いろんなドラマの作り方があるんだろうし、それらの長所短所があるとは思うけれど、僕がもしドラマのプロデューサーだったら、俳優側からこの脚本家で…とかは嫌だな…って。

 この“脚本家選定”もいろんな選択肢の一つなんだろうな…とは思うけれども…。