実際の事件を追うスリルに高満足度!「石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」

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2017.11.10

実際の事件を追うスリルに高満足度!「石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」


 5日にWOWOWでスタートした佐藤浩市主演の「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」。ノンフィクション作家・清武英利の著書が原作のドラマ化で、15年に同局でドラマ化し話題となった「しんがり~山一證券 最後の聖戦~」以来2度目。今作もスリリングな題材に挑戦した意欲作となっている。

 

 このドラマは殺人事件などを追う“デカ”ではなく、贈収賄や汚職などの経済犯罪を取り締まる“警視庁捜査二課”が舞台の物語。タイトルに“山一證券”と企業名を伏せることなくその真相に迫った前作「しんがり」同様、事件の発端となる2000年の“九州・沖縄サミット”や、当時のアメリカ大統領、過去の総理大臣の名称、実際の新聞社名や放送局等、普通のドラマでは敢えて仮名を使いそうな部分にも実名が飛び交うリアリティーあふれる仕上がり。そして2001年の“外務省機密費詐取事件”という実際に起きた事件を題材にし、国家のタブーに斬り込んでいる今作は、前作以上のスリルが味わえる。

 

 また主演の佐藤浩市が、昭和を感じさせる熱い男を演じているのが新鮮で、彼とタッグを組む江口洋介も“元マル暴”とあってこれまでにない乱暴な口調のキャラクターになっているなど、これまであまり見ることのなかった役者たちの演技も楽しめる。それらのキャラクターの面白さと、汚職事件の捜査がどのように行われるのか緻密に描かれる展開もあり、重厚感のあるテーマだがエンターテインメント性もしっかり感じられる作品になっている。

 

 データニュース社が行なっているWOWOW加入者を対象とした「WOWOWウォッチャー」(対象者1000人)によると、初回満足度は4・17(5段階評価)と高満足度の基準3・7を大きく超える高数値。視聴者の回答からも「主役級がぞろりの豪華な顔ぶれといい、事実に基づきつつもスリリングな展開といい、最後まで楽しめそう」(51歳女性)、「外務省の不明金が暴かれていく工程が面白そう」(54歳男性)、「佐藤浩市と江口洋介の二人がこれからどんな風に外務省に乗り込んでいくか期待大」(61歳女性)など、初回のつかみは成功と言っていいだろう。単純な比較はできないが、地上波の秋ドラマの初回満足度と比較しても、トップの「コウノドリ」初回の4・05を上回っている。

 

 この事件は当時マスコミでもあまりとりあげることがなく、覚えている人も少ないだろう。だからこそ知られざる国家のタブーに触れていくこのドラマのスリルは他では味わえない。熱い男たちのドラマとともに、その事件の真相をじっくり見届けたくなる必見の作品になりそうだ。