経済犯罪のリアルな描写に “恐怖”と“スリル”…好調のWOWOWドラマ「石つぶて」

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2017.11.18

経済犯罪のリアルな描写に “恐怖”と“スリル”…好調のWOWOWドラマ「石つぶて」


 11月5日にWOWOWでスタートした佐藤浩市主演の「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」(毎週日曜夜10時・全8話)が好調だ。

 

 ノンフィクション作家・清武英利氏の著書が原作で、15年に同局で放送し話題となった「しんがり~山一證券 最後の聖戦~」以来2度目のドラマ化。主演・佐藤に加え、江口洋介、北村一輝、萩原聖人、飯豊まりえらが出演し、贈収賄や汚職などの経済犯罪を取り締まる“警視庁捜査二課”が舞台。九州・沖縄サミットの裏で2001年に起きた“外務省機密費詐取事件”が題材の今作は、国家のタブーに斬り込んだ前作以上の意欲作となっている。

 

 データニュース社が行なっているWOWOW加入者を対象とした「WOWOWウォッチャー」(対象者1000人)によると、初回満足度は4・17(5段階評価)と高満足度の基準3・7を大きく超えた。地上波の秋ドラマで評価の高い「コウノドリ」(初回4・05と地上波トップ)や、「陸王」(3.98)、「ドクターX」(3.92)を上回る高水準で、12日放送の第2話も4・16と好調をキープしている。高い満足度の理由を視聴者の感想から探ると「このドラマの様に巨額が動いているのかと思うとびっくりする。事実はもっと酷いのか?興味深く面白い」(54歳男性)、「外務省職員の使い込みが半端ではない。馬主までなって金の亡者」(52歳男性)、「本当にあったとしたら怖い」(52歳女性)、「スリリング」(59歳男性)など、“汚職や贈収賄事件の捜査”という知られざる世界の面白さはもちろんだが、一人の外務省職員が機密費を、料亭などの飲食代や競走馬の購入費にあてたり、複数の愛人と豪遊したりと私的に流用していく様が巧みに描かれており、その人間が堕ちていく部分に視聴者は恐怖とスリルを感じているようだ。だからこそその悪行の顛末がどう決着するのか、この事件の行く末を見届けたいと満足度も高まっている。

 

 この事件は当時マスコミでもあまりとりあげることがなく、覚えている人も少ないだろう。だからこそ知られざる国家のタブーに触れていくこのドラマのスリルは他では味わえない。熱い男たちのドラマとともに、その事件の真相をじっくり見届けたくなる必見の作品になりそうだ。