苦しい場面の連続も、中山優馬主演「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」が高評価のワケ

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2017.04.07

苦しい場面の連続も、中山優馬主演「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」が高評価のワケ


  先月25日にスタートしたWOWOWで放送中の「連続ドラマW 北斗‐ある殺人者の回心‐」(WOWOWプライム、全5回、毎週土曜よる10時)が、目を背けたくなりそうなテーマの作品でありながら、視聴者から高い支持を得ている。

 

 今作は石田衣良の同名小説が原作で、中山優馬が同局ドラマに初主演する話題作。物語は殺人事件を起こし勾留されている20歳の主人公・北斗が壮絶な人生をたどり、事件を起こすまでを振り返りながら進行していく。父からの激しい虐待、庇おうともしない母、崩壊する家族、またそこから逃れ、里親との出会いで初めて愛を知った矢先に訪れる悲しい運命と、主人公にも視聴者にも苦しい場面の連続が克明に描かれており、この役のために20日間で約12キロ減量するという過酷な役作りに挑んだ中山優馬の鬼気迫る演技にも注目が集まっている。

 

 そんな苦しい場面の連続で目を背けたくなりそうな作品だが、視聴者はどのように受け止めているのだろうか。WOWOW加入者を対象とした番組視聴アンケート「WOWOWウォッチャー」(データニュース社、毎日1000人にアンケート)によると、「濃厚なストーリー(27歳男性)」、「主人公の演技が素晴らしい(56歳男性)」、「チャンネルを変えようと思ったが、つい最後まで見てしまった。ドラマとはいえこういう状況下で育つ子供もいるのかもと思うと空恐ろしい(57歳女性)」など、目を背けるばかりか、視聴者を引き付け、評価の高い作品に仕上がっており、第2回までの平均満足度は3・93(5段階評価)と、高満足度の基準3・7を超える高数値を記録している。

 

 視聴者を引き付ける理由は、「北斗がなぜ人を殺したか気になる(51歳女性)」とあるように、主人公がどんな運命をたどれば殺人にまで至ってしまったのかという興味にある。それを物語の面白さで引っ張るのではなく、リアリティーあふれる演出で視聴者にその世界を追体験させ、次回観ずにはいられないことに成功している。

 

 まさに地上波にはできないWOWOWらしいドラマ。その作品の中でも出色の衝撃作だ。